マグニフィセント・セブンから八代亜紀に辿り着いた


映画マグニフィセント・セブンの予告でバックに流れていたHouse Of The Rising Sun。前から曲自体の存在は知っていたけれど、予告の映像とこの曲が凄くマッチしていてカッコよかったので改めて曲のことを少し調べていたら、日本を代表する演歌歌手の八代亜紀にたどり着いたり面白い発見があった、というお話。

ご注意: 映画マグニフィセント・セブンは未だ観ていないので映画の話はありません。

マグニフィセント・セブン予告のHouse Of The Rising Sun

マグニフィセント・セブン予告のHouse Of The Rising SunはHeavy Young Heathensという名前で活動しているAronとRobertのMardo兄弟によるカヴァーです。

イントロ中盤からの女性コーラスがすごく印象的なんですが、その後の少し激しめのギターとドラムで曲に引き込まれます。そしてサビ前の女性コーラスのパートがPink FloydのThe Great Gig In The Skyを彷彿させるんですよね、この部分もカッコいいと思ったところなんですけど。The Animals版を意識しているようなオルガンの間奏もこの曲を一層カッコよく仕上げています。

Heavy Young Heathensはアメリカの映画や映画予告やテレビ用の曲を主に制作していて、彼らが担当した作品の中にはアントマン、スパイダーマン、エクスペンダブルズ2などがあります。
http://www.heavyyoungheathens.com/

House Of The Rising Sunという曲

少し前までThe Animalsというグループの”The House Of The Rising Sun”がオリジナル曲と勝手に思い込んでいたのですが、元になった曲は彼らが発表した1964年よりも古くに誕生して歌い継がれてきた歌[1]。1905年にはアメリカの炭鉱労働者たちがこの歌を知っていたようで、一番古いレコードとして知られているのでは、1933年9月6日にクラレンス・アシュリーが”Rising Sun Blues”というタイトルでレコーディングしたものがあり、アシュリーは祖父からこの曲を習った[2]ということなので、古くから前から歌われていたということがわかります。

八代亜紀版のThe House Of The Rising Sun

古くから歌い継がれている曲ということもあって他にカヴァーしている人を調べていると、八代亜紀の名前を見つけたので早速聴いてみた。

彼女の低めの声がこれまでカヴァーしていた人とはまた違う印象を与えるので、これはこれで良いです。そしてブルースの定番曲Sweet Home ChicagoをSweet Home Kumamotoとしてカヴァーも。

上の2つの動画は日本コロンビア公式アカウントが公開しているもので、2015年11月17日ブルーノート東京公演からのもの。

演歌や歌謡曲の人が公式動画、それもライヴをYou Tube上に公開しているということは凄く以外でした。でもこういう試みは大歓迎。

他にHouse Of The Rising Sunをカヴァーしている人たち

前述のとおり大変歴史がある曲なので、沢山の人がカヴァーしていますが気になった3組のカヴァーを紹介します。

ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ

彼らがカヴァーしたHouse Of The Rising Sunは、メタルな音でマッド・マックスっぽいイメージのPVが特徴。歌詞のNew OrleansをSin Cityと変えて歌っています。


マリアンヌ・フェイスフル

1997年に発売されたメタリカのアルバムReLoadに収録のThe Memory Remainsに参加したマリアンヌ・フェイスフルも1965年にカヴァーしています。アカペラで始まるのがまたシブいのと少し気だるそうな雰囲気でかなり好きになりました。


Harproli

最後はドイツのハーモニカ奏者(多分)Harproliのカヴァー。ハーモニカ奏者なのでインストゥルメンタルになりますが、この人の芸風がスベり芸なのか、何も知らない人が観ていると途中までクエスチョンマークが120個程出てきますが、ハーモニカの演奏技術は素晴らしいので映像の不可解さに負けることなく是非一聴を。

このPVの続編であるパート2もあるようなので、耐性がある人は観てあげて下さい。何なのこの人。

歴史がある曲という弊害なのか、再生数を稼ぐためにカヴァーしていないのにxxがカヴァーしたヴァージョンと謳っているものもありました。例えばThe Animalsの音源なのにLed Zeppelinだとか、Frigid PinkなのにPink Floydとか。

曲名もThe House Of The Rising SunとHouse Of The Rising Sunがあったりとカヴァーする人によって違ったりもあるっぽい。

という感じで、切っ掛けは映画予告の音楽に興味を持ったことからだったけど、曲の歴史から八代亜紀までたどり着いて、おまけにあのハーモニカのおっちゃんHarproliまで知ることができたのも、歌い継がれてきた歌だからこそ沢山の発見があったのかな。